午前中に一時間ほど、天神梅まつり古書即売会へ。本とボーイスカウトと鳩の群れの中から2冊を購入。

ベンヤミン〜所収の「複製技術時代の芸術作品」は以前から読まなくてはと思ってたもの。



午後からはNODA・MAPの「贋作・罪と罰」をシアターBRAVAで。ラスコーリニコフの『超人には、人類のために既成の道徳法律を踏み越える権利がある・・・・』という思想を、まさに幕末を超越しようとする女闘士に重ね合わせ描いた作品。主人公を演じる松たか子が予想以上によく、小劇団風味のウスい台詞回しが逆にまっすぐ心に響く。舞台のラストでは、「罪と罰」を読み終えた時の高揚感に合通じる超越性のようなものが一瞬垣間見れた・・ような気がする。
家に帰ってから、冒頭の台詞が西脇順三郎の「天気」という詩であることを知った。

(覆された宝石)のやうな朝
何人か戸口にて誰かとさゝやく
それは神の生誕の日。*1

*1:西脇順三郎詩集Ambarvalia所収