『枯れ葉の中の青い炎』辻原登
全6話の中の「日付のある物語」を読む。1979年におきた三菱銀行北畠支店猟銃強盗・人質事件がノンフィクション風にとりあげられていてあの頃のぼんやりとした記憶がよみがえる。射殺された梅川の名とアフロヘアはいまも心に残っている、と同時に70年代と80年代の間の断絶のようなものを感じたりもしてなんともいえない気分となる。