金井美恵子『小春日和(インディアン・サマー)』読了。東京に出てきた大学生(桃子)が作家のおばさんの家に居候しながら淡々と日常をやり過ごしていく。目標はとくになく昼寝ばかりしている。同級生の少年のような女の子(花子)と暮らし始めるところでフェードアウト。何事も起こらない話だが結構クセになる。保坂和志に近いものが・・と思ったけどちょっと違う。あそこまでフワフワしてなくて結構ドッシリしてる。続編の『彼女(たち)について私の知っている二、三の事柄』は、この二人の10年後を描いてるらしいが、どんな風になってるのか興味深い。