『春、バーニーズで』(吉田修一/文芸春秋) 「最後の息子」の約十年後を描いた連作短編4+1。表題作ではオカマの閻魔ちゃんと再会。吉田作品ではおなじみの「日常のなかに潜む抗し難いゆがみ」を抱える主人公が大東京で揺れ動く。
久しぶりに松屋へ行き豚めしを食べていると隣の女子高生二人組みが「生理がこない」「生理がこない」と連発していた。一瞬、公衆の面前でそれって有りなんかーとも思ったが、「人間の生命にかかわる神聖な話をわれわれは語らっているのだ」と反論されればそ…
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